子供との時間は

以前私が園に勤めていた頃の話です。

子供達数人が砂場遊びをしていました。私は側で「いいのできたね〜」などと声をかけながら子供達の様子も見ていました。

砂山を作って、道を作って、水を流して川を作って・・・

数日その子達の砂場遊びは続きました。私は子供達の発想が豊かになるように保育的援助でペットボトルや板切れを用意しました。
そして、「うまくかんがえたね〜」とまた側で声をかけました。

砂の感触、水の感触 またそれらの特性を知ることが出来るように、環境を整え、裸足で遊べるよう促しました。

保育者としての援助的にはそれでいいんです。遊びを認め、発想を膨らますサポートをして見守る・・・。

でも、私、じ〜っと 本当にじ〜っと 見ていたら自分も、その泥水の中に足を入れてみたくなりました。

sunaba_01.gif(14434 byte)

「みんな〜先生も入れて〜」(^o^)丿

「えええ〜先生も入るの〜!!??」

子供達は驚きます。

「うううっわあああ〜\(◎o◎)/!」私はその足に伝わる泥水の感触に思わず声を上げました。 (なるほど、これは子供達がキャーキャー言うわけだ)

気持ち良いのやら、気持ち悪いのやら・・・^_^;

ちょっと私もいいとこ見せようと、子供達が作ってる山をもっと大きくしてやろうと思いました。実は大きな砂山私が作りたかったんです。

せっせせっせと砂を積み 大きな山が出来ました。

子供達は歓声をあげ喜びます。私も手をたたいて喜びました。

次はトンネルです、子供達とトンネルを作りました。

砂を掘り堀り 何回も何回も山が崩れちゃって、どうすれば崩れないかを一緒に考えてとにかく固い山を作ろう 山の下の方を掘って行こうということになりました。

そして、慎重に慎重に掘って行くと・・・・手の先に当たりました(^o^)丿
小さな小さな 指の先 どんどん、どんどん 指の触れる部分が多くなってとうとう握手ができました。

 

\(^o^)/

「とどいた〜 とどいた〜!! 」

子供達も私も またまた 大喜び(ちょっとホロリときてしまいました)

「何度も何度も トンネルに手を入れては 握手しようとする子供達」

砂まみれの中さわる子供の手の感触は格別でした。

「先生覗いて〜」との声に覗き込むと かわいい目が見えました。
(あれ、この子こんな目してたっけ〜)

おかげで顔や髪の毛まで泥水がかかってしまいました。

トンネルに水を流し 開通してることを目でも確かめました。

ふっと気付くとほぼクラスの全員が砂場遊びに参加していました。

その後 山のてっぺんにみんなでつけた山の名前を書いた旗をたてました。


sunaba_02.gif(10211 byte)

って なんだか子供の日記になちゃいました。^_^;

だって、その時のこと思い出したら子供みたいな心に戻ってしまうんですもん。

でも!これなんです!

私はこの砂場遊びで何を体感したかというと・・・

子供の遊びに「子供に返った心」で遊ぶことで、知ること感じることがあるということ・・・
心の広がりを感じ、満ちた気分になりました。

砂場で相談しあったり、その時その時の感覚を声に出すことで 心が広がり、 悔しい気持ち ドキドキする気持ち、喜び、達成感、発見、共感の嬉しさを共に味わうことで癒され満たされる感覚になりました。

私はこの充実感の繰り返しの中仕事をしていました。
だって 「これはやめられませ〜ん」 って思ったもの。

その日当然遊びの時間が長くなってしまい、給食を食べるのが随分遅くなってしまいました。でも、なんだかね、私も子供たちも、充実していました。

お腹が減っているのもありますが、給食が格別においしかった〜(*^_^*) 私だけではありません。子供達いつもに増して笑顔でおいしそうに食べていました。

このお話、だたの思い出話しに聞こえたら残念だな。
この砂場の話しの中で何が伝えたかったかというと
心の動きです。

保育者的には 人的環境と言って、子供と共に遊ぶことは

子供を認めることになる
子供を知る事が出来る

関わりで、子供の成長を促すと言われていますが、子供以上に感じるこの充実感に感性が豊かになっている自分を痛感しました。

砂や土には心の安定につながる要素があるのですが、砂でなくて折り紙でも、土じゃなくてブランコでも・・・
  子供とのどんな遊びの中でも心を感じることはできます。

また、実際に子供の目の高さに並んで見てみると 全く景色が違います。
普段 その子達がどの目の高さで過ごしているのか・・・・

こんなこともやってみました。

「今日出来るだけこの子達の目の高さでいよう・・・」ってやってみました。
わかります!? ほぼ一日できるだけ 中腰で過ごしてみました。

結構キツかったです!(>_<) 特に太ももあたりが・・・・
おかげで 足が細くなった気分でした・・・。

それより驚いたことは・・・・先生達 デッカ!!
クラスに入ってきた隣の先生を見て デッカ!! でっかいな〜 って思いました。

子供達はいつも こんなに私をでっかく見てるんだな〜 って思いました。
そういえば卒園した子が中学生になって出会った時 私に「あれ!?先生ってこんなちっちゃかったっけ〜」 ってすっごく 驚いていたことを思い出しました。

子供の視点に立つことで、知らされることの多さに驚きの一日でした。目線一つでこんなにも世界が違うなんて思っていませんでした。

実際にその立場に立ってみないとわからないものですね・・・・。

「子育ては自分育て」

「教育は共育」 との言葉も耳にします。

私自身も幼稚園で子供達と過ごす中で「子育ては自分育てだな」「教育は共に育むものだな」痛感していました。そして、子供は反面教師でもあります。
子育てには 私達、親が育つ要素がたくさんあります。

子供に気付かされたり、教えられること、そして見直させられることなど、たくさんの「教え」を子供は伝えてくれます。

子供との時間は、共に育ち合い、自分らしさと出会うことが出来るそんな時間でもあるのです。

チャイルドボックストップへ